エンディングノートの内容とは?自由に書いてみよう!
エンディングノート(終活ノート)とは、亡くなったときや意思疎通ができなくなったとき、自分自身に何かあったときに備えて、ご家族が様々な判断や手続を進める際に必要な情報を残すためのノートです。
また、生活の備忘録として、そして、これまでの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけ作りにするものです。
エンディングノートは、遺言書とは違い、法的な効力はありません。
遺言書のような堅苦しい形式はないので、自分自身の希望や家族へのメッセージ、保有財産などを思うまま自由なスタイルで書くことができます。
自分自身に何かあったときに備えての希望や情報を残す
飼っているペットのこと、医療や介護に対する希望、スマートフォンやパソコンに保存されて個人情報の削除や解約・解除などの手続きについて。
- ペットの引き取り先について
- 介護のことや延命措置について
- 葬儀の希望
- 遺影に使う写真
- お葬式に読んでほしい友人・知人リスト
- SNSアカウントのID・パスワード
- 登録しているWebサイトのID・パスワード
残された人のために財産情報を残す
自分しか知らない情報を書き残すことで、残された家族が様々な決め事や手続きを進めやすくなります。
認知症等で判断能力が低下した場合の事も考えておくことも大切です。
備忘録としての役割も果たしてくれます。
- 親族関係図(相続発生時、だれが法定相続人になるのか)
- 過去の贈与契約書の保管場所や贈与内容(相続人の間で問題となる受けた援助の差がわかり、相続争いを防ぐ)
- 高額な現金の保管場所(タンス預金。相続財産の申告漏れを防ぐ)
- 所有の銀行・証券口座の場所やネット口座情報
- 名義預金(家族で内緒で作成)
- 契約している保険商品の内容(保険金や給付金の受取りがスムーズに)
- 不動産取得時の契約書や領収書(相続後の売却時に重要)
- 高価な買い物の記録(絵画・宝石など価値を証明)
- 住宅ローン・自動車ローン・借入金・連帯保証人(マイナスの財産)
これからの人生をより良くしていくヒントに
自分のいままでの生き方を振り返り、今後の未来を考えていく。
- 自分史年表の作成
- これからやってみたいこと
- これから行きたい場所
- これから会いたい人
エンディングノートは、遺言書や葬儀といった終活に役立てるという側面のほか、老後に向けた資産形成を考えたり、これからやりたいこと・行きたいところを思い描いたりと、セカンドライフをより良く生きる計画を立てるためにもぜひ活用したいツールです。
ノートはネットでも手軽に購入できますが、書店でお気に入りの一冊をみつけると楽しく始められそうです。
まずは今の状況を整理しつつ、だんだんと埋めていくと、これからやりたいこともたくさん発見できるかも。